やわらか投資道

システムトレード+裁量の独自売買法でプロを目指す元サラリーマンの奮闘日記です。
ケースシラー住宅価格指数推移(09年4月)
 ケースシラー住宅価格指数が昨日発表されています。下落率が大幅に改善しています。20都市のうち、8都市が前月比プラスに転じています。ただ、昨年と同じような価格推移は季節的な影響もあるのでしょうか。

ケースシラー4月1

ケースシラー4月2

(データ元)
S&P/Case-Shiller Home Price Indices
| 米国経済指標 | 05:44 | comments(0) | - | ↑TOP
株価を見える化する
 毎朝、世界の株価がどのように動いたのかをチェックすることから一日をはじめます。トレンドフォローを基本戦略とする者にとって、全体の動向を見ることは非常に重要なことだと思っています。投資している銘柄のセクターが良好でありかつ全体が良好であるとき、トレンドフォロー戦略は最もよいパフォーマンスを上げる可能性が高いからです

 また、この全体を俯瞰する作業というのは、「株価ニュースを見る→起こった事実を知る→株価を見て納得する」というのではなく、「株価を見る→起こっ事実を知る→株価ニュースを見て事実認識との違いを明確にする」ということでなければならないと思います。ニュースはある人の主観が多分に入る余地があり、記事になった時点で事実が歪曲されている可能性があるとみるべきです。自分の主観にも気をつけなければなりませんが、まずは他人の主観を排除することで、客観的な事実認識が可能になると思っています。
 
 このような作業を繰り返すことによって、全体の株価が自然に俯瞰できるようになるのだと思います。私はこれをトヨタのカンバン方式にならって株価を見える化する作業と名づけました。もし自分の現在のポートフォリオが見える化した株価の全体方向と異なる結果になるなら、そのポートフォリオはカイゼンが必要かもしれません。

 そのようなことを考えていたら最近、頭の中の見える化した株価のイメージがそのまま表現されたような米国のWebサイトを見つけました。株価の動きを色づけしたヒートマップで表現しているサイトです。下写真はS&P500種銘柄の今日1日のパフォーマンスですが、セクターごとに分類されているので、個別銘柄の業種がわからなくてもその日、どのセクターが強くまた弱かったかが一目でわかるようになっています。銘柄の大きさは、時価総額なのか取引量なのかいまいちわかりませんが、いずれにしても影響力の大きさを表しています。

クリックするとサイトに飛びます 
sp500

 世界地図上に配置された各地域のADRの株価を見ることもできます。これとは別の世界ETF版を合わせてみるとより全体の動向がわかるかもしれません。

クリックするとサイトに飛びます
world

 表示できるのは、1日のパフォーマンスのほか3ヶ月や1年といったより長い期間のパフォーマンスやP/EやP/Bなどの財務指標、ショートの積み上がりなども表示できます。いろいろいじってみるだけでも楽しいですから、一度試してみてください。
| やわらか投資道 | 08:49 | comments(0) | - | ↑TOP
裁量からシステムへ
 手書きグラフで感覚的に傾向やうねりを捉えて売買するという裁量の大きな手法から、より客観的で裁量の余地の少ない売買手法へと移行中です。

 林派の信仰的な変動感覚による売買は私には無理だとあきらめたことで、新たな別の可能性が見えつつあります。(林さんのいう変動感覚による売買手法を否定するものではありません。)
 一部裁量部分を残しつつも、客観的な判断基準を売買ルールに多く取り入れたことによって、手法の検証というものが可能になってきました。検証作業はまだアナログ的で試行錯誤の段階ですが、これまで感覚に頼った売買とくらべて格段に進歩の可能性を感じます。売買ルールやその結果をできる限り数値化して客観視する作業というのは、失敗を次に生かすという点で大きな意味があると思っています

 システムトレードの検証作業の方法を調べる中で、エクセルを使って結構いろんなことができるということを知りました。システムトレードのバックテストなんていうのは、C言語とか難しいプログラムが必要かと思っていましたが、エクセルVBAの比較的簡単なマクロで、自分のやりたいことのほとんどできそうです。

 エクセルを使ったプログラムは検証だけではなく、日々の売買のサインなどにも利用できます。最近購入したシステムトレードの本に書かれてあったヤフーファイナンスから株価データを自動で入手する方法を利用して、複数銘柄売買サインプログラムを試しに作ってみました。

 下写真はそのアウトプットです。見た目は地味ですが、データ更新ボタンを押すとTicker欄の銘柄の過去1年分のデータを自動で入手して、テクニカル指標に基づく売買サインの判断を行なって数値を返してくれます。私は売買サインを上昇は+9、下降は−9というポイントで表すようにしているのですが、それらを瞬時に判断してくれます。ポイントが増加あるいは減少した時が、売買のタイミングのサインであり、ポイントの絶対値が大きいほどその傾向が強いことを示しています。
エクセル表

 目視であれば2,3時間はかかるであろう200銘柄以上の分析を、このプログラムはわずか数分で行ってしまいます。これまで目視作業では4,50銘柄を売買対象とするのが限界だと思っていましたが、このような解析ができるならS&P500の全銘柄を売買対象にすることも不可能ではなくなってきました。

 プログラムを使うことで勝てるようになるとは限りませんが、可能性のあるシステムトレードの手法を今は取り入れていきたいと考えています。

(参考文献)
株解析チャートから自動発注ロボットまで! Excel VBAで極めるシステムトレード
株解析チャートから自動発注ロボットまで! Excel VBAで極めるシステムトレード
井領 邦弘

新・Excel VBAで極めるシステムトレード~最強パワーアップ編
新・Excel VBAで極めるシステムトレード~最強パワーアップ編
井領 邦弘
| やわらか投資道 | 19:30 | comments(0) | - | ↑TOP
自分の中に大衆がいる
 ニューヨークダウが大きく下げました。過去10日の安値を抜く引値です。ユーロドル、金、原油などここ数ヶ月リスクテイクの動きで買われる傾向にあった商品等も同時に売られています。先週末からロング偏重であった私のロングポジションも半分切らされ、保有ポジションの含み益もだいぶ減価しています。
 
 人は前もってリスクを想定していても、資産価値の上昇時にはよい気分になり下降時にはい嫌な気分になるものです。適切な利食いや損切りが実行できなかった場合には、目減りする含み益あるいは増大する含み損に目をそむけたくなるかもしれません。しかしそのような自分の感情が激しく動揺するようなときほど、相場というものを俯瞰してみるチャンスなのだと思います

 期待、高揚、失望、不安、恐怖、そういった自身の感情は、大衆の感情のそのものです。自分の中にある大衆心理を受け入れ理解することによって、相場が無機質なローソク足の単なるデータとしてではなく、感情を持った生き物のように感じれるはずです。

 明日の相場をネットで検索することではなく自身の心に向き合うことによって、次の一手が見えてくるのではないでしょうか。答えはいつも、自分の中にあるのだと思います。
 
| やわらか投資道 | 08:29 | comments(0) | - | ↑TOP
場帖と手書きグラフはいらない
 場帖と手書きグラフを毎日つけて眺めれていれば、変動感覚が身につくというプロの言葉を信じて、その作業を1年間続けてきました。変動感覚という言葉のさす意味は今はっきりとわからないけれど、これを続ければきっと神がかり的な売買判断能力が身につくに違いないと思ってやってきました。

 しかし、前に書いたように、そんな能力は身につかずまたその過程における弊害も大きいと考えたため、途中であっさりあきらめてしまいました。(関連記事
 私はその後、場帖やグラフを書く目的を、「客観的事実に基づき現状を正しく認識すること」と自分なりに再定義しました。それは、私にとっては
1.取ろうとする時間軸における傾向を判断すること
2.直近動きから大衆心理の変化を読み取ること

といったことを意味しています。
 1.についてはあいまいさを完全に排除し、「上昇」、「下降」、「持ち合い」の3つの波動を、日柄を考慮した漏れのない基準によって定めました。さらに、傾向の強さを移動平均線の傾きで補足的に見て判断するようにしました。2.については傾向判断のようにはっきりと基準を決めることはなかなか難しいですが、トレンドラインの崩れや新値の更新、ローソク足の線組みや強弱、取引量といった情報で総合的に判断するようにしました。

 このように目的を主観的であいまいなものからより客観的ではっきりしたものに変えたわけですが、そうすると手書きグラフのメリットが大きくて見やすいこと以外にはあまりなくなってしまいます。移動平均線や、取引量などの情報を手書きで入れるのは困難であり、機能的な面を考えるとパソコンのチャートには様々な点で劣ってしまいます。実際、目的を変更してからは、手書きグラフで傾向を判断した後パソコンチャートでその他の情報を確認して現状を把握するということをやってきました。
 しかし、もはや手書きグラフから神がかり的な能力を獲得するという当初の最大目的を放棄したのですから、あえて手間のかかる作業をやる理由は何もなくなったわけです。
 ただ1点、私は自分が売買したポイントをグラフに書き込んで後で検証するという作業を行っていたのですが、これはパソコンチャートにはさすがに書き込めません。これについては、売買日や売買値入りのリスクリワードレシオ(当初設定リスク量に対する最終確定利益量の割合)管理表というものをエクセルで作成して検証作業を行うこととしました。

 目的を失った200枚近くのグラフは、ややもったいない気持ちもしますが処分しようと思います。自分のやり方が、他の人にとって正しいかどうかはわかりません。ただ、自分のやり方を確立しようとする以上、自分にとって必要なものを取り入れ不必要なものを捨てていくことを続けていかなければならないと思っています。
| やわらか投資道 | 19:03 | comments(0) | - | ↑TOP
裁量を取り入れていく作業
 少し前の記事で、大衆心理に自らを巻き込まれないようにするためには、売買ルールのある面において裁量部分をできるだけ排除していく必要があるのではないかと述べました。

 しかし、同じ理由でこの裁量をある面においてルールの中に入れてやる必要もあるとも考えています。一見矛盾するようですが、ある状況においては感情を排除した機械的なやり方が、大衆行動と一致してしまうことがあるように思うのです。テクニカルな位置での仕掛けがだましに終わるのは、その端的な例のひとつだと思います。

 また、完全なシステムトレーダーはある手法を過去のデータで検証し、その優位性を十分確認した上で実践に臨みますが、過去の検証ほど成果が上がらずまた時間とともにその優位性は消滅してしまう傾向があるといいます。これは、あざとい他ののシステムトレーダー達がその優位性に目をつけ、同様の手法を採用することによって引き起こされる共食いのような現象だと私は思っていますが、ある優位性を持った手法がその優位性を失ってしまった時点でそれがいかに機械的な手法であろうと、それは自分が大衆側にいることを示すものであると思います

 感情的に支配されない状態で下す裁量は、大衆の側とは反対の側に自らを留めるための、最強の武器になり得ると思います。人間の下す判断が、機械的なそれよりも格段に優れている点は現状認識力であると思います。白黒のローソク足の線組みからその背景にある微妙な大衆心理を読み取ることはいくら性能が上がろうとも機械には到底無理なことであろうと思います

 ルールにこの裁量を取り入れていくためには、まずいつどんな時にどんな裁量が必要で、また必要でないのかを明確にする必要があると思います。そして裁量による判断を行う際は、そのときの自分の心理状態にも細心の注意を払わなければならないでしょう。どんな理由であれ、感情的な裁量は、大衆心理が下す判断による結果と寸分も違わないということを認識すべきであると思います。
| やわらか投資道 | 15:41 | comments(0) | - | ↑TOP
効率的な市場と非効率な大衆
 ここに効率的市場仮説というものがあります。これは、株式市場は効率的であり、市場に出回る情報はすぐに株価に反映されるため、過去の株価の動きや公表された情報から将来の株価を予想するのは不可能であるとする仮説です。この仮説のもとでは株価は常にランダムであり、過去の株価の動きをチャート分析することで将来の株価を予想するのは無意味だとされています。長期インデックス投資家から絶大な支持を受ける仮説ですが、果たしてこの考え方は正しいのでしょうか。
 
 そもそもこの仮説は大衆が合理的な行動を行うことを前提に成り立っています。株価に関する情報を合理的な大衆が合理的に判断して投資を行う。その株価に関する情報はランダムに発せられるため、株価の動きはランダムに動くといった具合です。
 しかしながら、自らの行動を振り返ってもわかるように大衆は常に合理的ではありません。時に根拠のないうわさで買い、時に市場と無関係な自身の感情にまかせて売ること繰り返しています。人間のこうした行動は、深層心理に基づくゆえに集団行動となり、結果それがランダムでない一定のパターンをもった動きとして株価に現れるのだと思います。

 私は株価とはすなわち、
「株価=経済ファンダメンタルズ+大衆心理ファンダメンタルズ」
という2つの変数から形成されるものだと捉えています。ある時は利口な経済ファンダメンタリストの裁定が支配する相場となり、ある時は大衆心理が支配する相場となる。一方は効率的な判断を行い、一方は非効率な判断を行う。それぞれの影響が混在して株価に現れるため、株価がランダムに見えてしまうだけなのだと思っています。

 「マーケットの魔術師」という本の中に出てくる株のプロの中には、企業のファンダメンタルズ分析だけで投資を行ういわゆるファンダメンタリストもいれば純粋なチャーティストのトレーダもいます。両者に一定の優位性を提供しているのは、非効率な大衆とは言えないでしょうか

 つまり大衆の非効率な行動の結果が、経済ファンダメンタリストには株価の本来価値との乖離と言う形で現れ、チャーティストにはある一定の規則性を持った分かりやすい株価の動きとして現われるということです。大衆心理の影響を正しく認識するならば、いずれに基づく売買も収益をもたらしてくれるだろうと思います。ただ、それは大衆の中にいては決して見えないし、理解できないものであろうと思います。
| やわらか投資道 | 15:57 | comments(0) | - | ↑TOP
確定拠出年金の積極運用を再開しました
 私は個人事業主となった4年前に確定拠出年金に加入しました。これは、国民年金と同様公的な年金ですが、その運用は運用者自身が担うシステムです。一般には企業型拠出年金がクローズアップされますが、そのような年金システムをもたない中小の企業のサラリーマンであっても加入対象となることは意外に知られていないところです
SBI証券加入対象者と拠出限度額の説明

この年金のメリットは
1.運用商品購入時の手数料がかからない。
2.運用商品の分配金、譲渡益などに対する税金が免除される。
3.拠出額が全額所得控除の対象となる。
4.受取時に公的年金控除や退職所得控除が適用される。

ことなどです。年金受取時に税金がかかりますが、これは通常の所得にかかる税金に比べて極めて有利な税額が適用されます。運用時の複利効果は(上手く運用できればですが)それをはるかにしのぐものになるはずです。

 運用商品は窓口となる金融機関が選んだ投資信託や定期預金などの商品です。私はSBI証券を利用していますが、発足当初は少なかった運用商品もだんだんと増えてきました。(SBI証券運用商品一覧

 昨年の下落時に、それまでの株式から債券に運用を移しましたが、このところの底入れ基調をみて先月から徐々に株式に移しはじめました。購入している商品は、中央三井DC外国株式インデックスファンド、MHAM TOPIXオープン、シュローダーBRICs株式ファンド 、ダイワRICIコモディティ・ファンド といった投資信託です。
 解約から新規購入まで5日ほどかかるので、日々の値動きでうねり取りをというわけにはいきませんが、少し長いスパンで流れをみながら運用をしていきたいと考えています。 
| 確定拠出年金 | 11:06 | comments(0) | - | ↑TOP
損小?利大
 今年初めに、これまでややあいまいになりがちであった損切りを積極的に行うことを敢えて目標として掲げました。利益は相場の状況に左右されますが、損失というのは自らコントロールできるものであり、まず損を限定するということによって最終的な利益の可能性が生まれてくると当たり前に考えたからです。

 実際に早い損切りを実行してみると、大きな含み損をかかえた状態の心理状態よりもはるかに楽なことに気づきます。逆に利益の乗ったポジションを仕切らずに維持することの方が、かえってつらいように思います。欲と恐怖が表裏一体であるように、それはある面当然のことかもしれません。私の利が乗ったポジションの反対側には必ず含み損を抱える人がいますが、両者の心理状態は振り子のようにどちらかにふれるだけでその本質はたいしてかわらないのではないでしょうか。

 さて、目標にしてから順調に(笑)損切りを実行してきましたが、ふと早い損切りは本当に損小なのかという疑問をもちました。それは、予想通りに動かないと早めに切った建玉の株価が、その後反転し当初の思い通りの方向に行くことが何度かあったからです。それはただの結果論であり、判断した時点では早い損切りが正しかったのだと自分で納得することもできます。しかし、私はここに損小利大の言葉が招く落とし穴があるような気がしています。

 利食いの位置やタイミングが意味のあるものであったのかを検証するのと同様に、損切りについても損小という言葉でごまかさずにしっかりとその内容について見ていく必要があると思います。私の場合それは、一日のボラティリティに簡単に負けるような小さすぎるストップ幅や目先の支持線付近など目立ちすぎるストップ位置、さらに相場の雰囲気に流された不適切なタイミングでのストップ位置の変更といったものでした。
 これらはすべて結果的には損小で終わっているので一見成功の売買ですが、その後に反転して上がった利益を損失額に勘定するならば実質的には損大です。適切なストップ位置ならば手に入れられるはずの利益を失った上、損失で終わっているのですから、失敗の売買以外のなにものでもありません。

 損小での損切りは適切に行えば最終利益を残すために非常に有効であるのは間違いありませんが、薬のようにその効用や使い方を間違えてただ乱用すれば麻痺して効果がなくなってしまうように思います。損切貧乏とはまさにこのような状態のことをいうのではないかと思います。
| やわらか投資道 | 20:07 | comments(0) | - | ↑TOP
タートル流投資の魔術(カーティス・フェイス)
伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
カーティス・フェイス

 最近読んだ本ですがとてもよい本でした。タートルズとは今から約30年前アメリカで投資の英才教育を受けその後大半が成功したトレーダー集団の愛称ですが、この本はその集団の中で最もよい成績をあげたカーティスという人が書いた本です。タートルは株をやる人の中においては、昔から有名な存在だったようですが、恥ずかしながら私はこの本を読むまで知りませんでした。

 アマゾンのの書評欄にはすでに多くのコメントがついており、評価の視点も人それぞれですが、私が一番関心をもったのは彼らの使った独自のリスクマネジメント手法についてです。

 私は複数銘柄を同時に売買する手法をとっていますが、その際それぞれのポジションサイズをどのくらいにするかがひとつの悩みになっていました。日経平均株価のような指数の変動率と原油のようなコモディティの変動率は異なります。たいてい原油の変動率は日経平均の変動率は大きく、ここ最近のデータでは1.5倍にもなります。両者の最大リスクを金額ベースで同じレベルに抑えるためには、原油の取引枚数を日経平均株価指数の1/3にしてやる必要があります。しかしながらこれは日々変化していくものであり、さらに定期的に見直し作業が必要になってきます。

 それまでは40種類ちかくの売買対象銘柄の変動率を簡易的に算出する術がなかったため、ボラティリティのレベルを主観的に判断した3種類に分けて取引枚数を決めていましたが、適切な枚数配分とはならず常にある銘柄にリスクが集中するような結果となっていました。この本には、これらを適切に決める手法が計算式とともに書かれてあります。

 この手法の良いところは、売買枚数を決める基準が最大リスクとなるストップの設定基準にもなるという点です。ボラティリティの大きな銘柄は小さい銘柄より売買枚数は少なくなりますが、建て位置からストップまでの値幅は大きくなります。この場合の両者の最大損失の絶対額は同じになります。

 これによって複数の売り買いのポジションをもっていたとしても、銘柄数×個々の最大リスク額(規定値)で全体の最大リスク額をすぐに算出することが可能です。リスクの違う商品を同等に扱い、かつ資金管理を行えるという点は複数銘柄を同時に売買する者にとっては非常にありがたいツールです。日本のミニ株のようなもので上手くいくか分かりませんが、私は早速この管理手法を自分の売買法に利用させていただくことにしました。
| 投資関連本 | 19:16 | comments(0) | - | ↑TOP

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